「術後1年5ヶ月のPSA値が・・・」

3  先日10月18日に、前立腺肥大症の手術をした「西南泌尿器科クリニック」へ検診に行ってきました。本当は先月9月に行く予定が、帯状疱疹を罹患したのでひと月遅れになりました。別に異常を感じている訳でもありませんから心配はしていませんが・・・。
 検査は、いつものように「尿流量検査」とエコーによる「残尿検査」、それに血液検査です。「尿流量検査」と「残尿検査」の結果は、その場で持田院長から説明を受けます。「良好です!」
 「血液検査」の結果は26日に自宅に郵送されてきました。PSAの値は0.65でした。
PSA値を時系列で並べると、

14.09('12.04.18)→手術('12.05.07)→0.41('12.8.16)→0.83('13.03.07)→0.65('13.10.17)

となります。PSAの基準値が4.00ですから、全く問題がない数値です。これからも半年ごとに値を追跡調査していきます。

「術後10ヶ月のPSA値が・・・」

Photo  福岡市城南区別府にある「西南泌尿器科クリニック」で、2012年5月7日にHoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術)を受けて10ヶ月後のPSA値の測定結果が届きました。術前(2012年4月18日)に14.09だったPSA値が、術後の2012年8月16日には0.41に、そして2013年3月7日には0.83となっていました。PSA基準値の上限が4.00ですから、十分低い値となっています。今後は半年ごとにPSAの値を調べていくという指示になりました。めでたし、めでたし!です。
 PSA値は、現在65歳ですからこれからも徐々に上昇するでしょう。しかし、寿命が先か、PSAの値の上昇が早いかは分かりませんね(笑)。まあ、あまり神経質にならずに付き合っていきましょう。
 術後、頻尿や尿の細りなどはまったくありません。気にするとすれば”尿のちょい漏れ”が時折ある程度です。しかし、これも括約筋(骨盤底筋)のトレーニングでなんとか改善できるでしょう。尿に気を使わなくなったために、この”筋トレ”を忘れがちになるのですね。それくらい”すっきり”したと言うことです。
 前立腺肥大による排尿障害を感じておられる方は、是非、HoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術)をお考えになることをお勧め致します。

「術後10ヶ月の検診:異常なし!」

3  3月7日に、半年ぶりに「西南泌尿器科クリニック」へ検診に出かけました。6ヶ月ぶりです。車で45分ほどの道中ですが、都市高速から見る福岡市内の”かすみ”の度合いは尋常ではない感じでした。携帯で写真を撮ろうと試みましたが、運転しながらでは危険ですから止めました。中国からのPM2.5は、福岡市民と言わず日本国民に確実に心配の種を運んできました。
 車の中では、天気がよいのでクーラーを入れないと暑いくらいでしたね。11時の予約より早く着いてしまいましたが、尿流量検査のためには十分な位、膀胱には尿がたまっていました。検査は、時系列的にどれくらいの尿が排出されるかを測るものと、排尿後の残尿量をエコーで調べるものです。共に良好な結果で、まずは一安心です。
 PSAの値を調べるために採血されましたが、結果は郵送してもらうようにして検診を終えました。PSAの値は前回0.41でした。その値が大きくなっていなければ1年後に・・・ということでした。
 さて、この「西南泌尿器科クリニック」のすぐ横並びに「ようかん屋 わさんぼん」という羊羹屋さんがあります。福岡市に住んでいる頃からちょくちょく買いに行っていたお店です。久しぶりに顔を出してお土産を買って帰りました。上品な甘みの”昔ながら”の羊羹です。これが美味しいのですよ!手間暇がかかりますから割高だとは思いますが、以前から好んで食べている羊羹です。ネットでも販売していますからお試し下さい。虎屋の羊羹とはひと味違うものですよ。

「術後4ヶ月の検診でPSAの値が・・・」

3  9月13日木曜日に、術後4ヶ月目の検診を受けてきました。先月に採取した血液で前立腺腫瘍マーカーPSAの値を調べた結果がでました。
 私の過去のPSA測定値の最高値は14.09で、術前では13.3でした。ともに高い数値のために、過去3回前立腺の生検(組織検査)を行いました。幸い顕著なガン細胞はなく前立腺肥大の手術を受けたのでした。
 さて、今日の結果は、術前値13.3の値が術後値0.41という値になっていました。劇的な降下ですね。とりあえず一安心です。
 3ヶ月検診の折りに、気になっていたもう一つの懸案事項は”尿もれ”でしたが、括約筋の筋トレ(?)の結果、これもほぼ回復しました。確かに、それまでにも筋トレの必要性を指摘されていたのですが、つい忘れていたのです。それを意識して実行することで意外に簡単に改善されました。現在は尿もれパットをつけなくても良い状態ではありますが、咳やくしゃみの際が心配ですから念のために使用しています。しかし、1日に一回替えるか替えないか程度になっています。有り難いです。
 さて、これからは半年に1回程度PSAの値を調べて経過を調べることになりました。これで当分は前立腺肥大とはおさらばとなった訳です。目出度し、目出度し!

「術後3ヶ月の検診」

3  先日8月16日、前立腺の手術後3ヶ月の検診を受けてきました。
 3ヶ月がとりあえず完治のメドとなる日数だと言われていましたので、どのような結果になるか楽しみに出かけました。
 検査は1ヶ月、2ヶ月検診の時と同様に「尿の流量検査」「残尿のエコー検査」でしたが、今日はそれに加えて排尿前のエコー検査で膀胱や術後患部の様子を観察されました。特に異常はなく、順調な回復でした(ホッ!)。ただ、尿もれがまだ続いていたので口頭で答えると、括約筋の機能回復のためのトレーニングをしっかりやるように言われました。排尿の勢いは驚くほど快調です。今日も20歳代だと言われました。
 筋肉トレーニングは確かに言われていたことですが、意識してコツコツとやっていませんでしたね。帰宅後から、意識して10秒間括約筋を緊張させる訓練を1日10回程度実行すると・・・見事に目に見えて尿漏れの回数が減りました。言われたことをちゃんとやっておくべきでした。反省!
 今日30日では、1日に取り替える尿もれパットの回数は激減しました。この調子だと、9月の検診までにはかなり減っていることでしょう。有り難い!
 最後に血液検査のために3本分の血液採取がありました。次回にはPSAの値がどのように変化しているか分かります。術前は前立腺腫瘍マーカー値PSAは13.3でした。
 すでに、術後の自覚症状、痛みやかゆみなどはまったく感じなくなりました。ただ、油断していると”くしゃみ”や”咳”の時に尿が漏れることがあります。また、風呂上がりなど、身体が温まると尿漏れが起きやすくなります。筋肉が弛緩しやすくなるからでしょうね。しかし、手術をして正解でしたね。まったく排尿を気にしなくなりましたから。有り難いことです。

「術後2週間の検診」

1_015  昨日の5月24日、退院から2週間目の検診を『西南泌尿器科クリニック』で受けてきました。
 2週間の間、激しい運動はひかえていたので大過なく過ごせました。尿に血が混じる度合いも極めて少なく、気になる”尿もれ”も徐々に修まりつつある印象です。
 車で、妻と愛犬”団十郎”とで出かけました。術前だと、1時間ほどの距離なのでトイレを気にするところですが、今日は安心して運転できます。
 病院の玄関で看護士の八島さんとばったり。「お久しぶりです」と挨拶すると、にこやかに「その後いかがですか?」と笑顔の声。「順調です」の私の返事にすかさず「よかった~!」。看護士さんのこのような当たり前の一言でも、患者にとってはすごく嬉しいものなんですよね。
 今日は尿流量検査があるので、病院に着いた時に尿意を催すように配慮しつつ出かけます。案の定、予定の11時に着いた時点で尿意を感じました。待っている間にトイレで排尿してしまうと、尿がたまるまでに時間がかかると思い、これも顔見知りの看護士・藤井さんに声をかけて検査を先にしてもらうよう頼みました。
 尿の満タン状態で、膀胱周辺のエコー撮影、その後尿流量検査。排尿後に残尿を調べるエコー撮影。お陰で短時間で検査が済みました。藤井さん、ありがとうございます。
 持田院長との面談においても「順調」だったのでホッとしました。ただし、これから傷が回復するにつれ、皮膚の外傷でもそうですが、患部が痒く感じるようになり、それが違和感になるとの説明。「楽しみにしておきます」との私の言葉に院長は笑っておられました。
 私が検査を受けている間、妻と愛犬は近くを散歩。勝手知ったる地理(30年近く住んでいた場所の近く)でもありますから、自由に散策していたようです。
 その後、御用達の珈琲豆専門店「珈琲ビーンズ」に立ち寄り、予約していた豆を受取り帰路へ。途中、買い物をしつつ自宅にたどり着きました。次回は4週間後に検診です。
 さて、まだ気になる”尿もれ”の状況なのですが、座っている姿勢では起きることはまれですが、立ち上がってうろうろすると漏れを生じます。例えるならば、「パッキンがダメになった蛇口を力任せに締め付けても水漏れがする」歯がゆさ(笑)!当然、尿もれパットを装着していますが、今は長さ44㎝のサイズのものを半分に切って、こまめに替えるようにしています。面倒でも、その方が清潔に保てると思いますから。

「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.5(完)」

002 ▼3日目…手術直後から紙パンツを使用し、尿もれパットを当てています。部屋に戻ってから着替えるといいでしょうとの看護士さんのアドバイスでしたが、血尿が続いているので3日目まで紙パンツを使用していました。
 血尿は徐々に色が薄くなっていきます。排尿時の軽い痛みはありますが、日に日に好転していることが尿の色で確認できます。例えるならば”アセロラドリンク”のような尿と言えば分かりやすいでしょうか。
 尿道カテーテルを取り除いた後は、尿の量を計量カップで測って時刻と共に記録するように指示されます。カテーテルは午前中に抜き取られました。レントゲンで患部を撮影し、午後にエコー検査で施術部の確認と残尿量を調べます。共に異常なく、後は”尿もれ”との戦いとなります。これで久しぶりにシャワーを浴び、身体の汗や汚れを洗い流しました。
 時折、どろりとした「血餅(けっぺい)=血のり」が尿に混じって排出されることがあります。患部からはがれて出てきたものでしょう。一瞬、尿が止まって”あれ?”と思うのですが、ヌルリと尿道を通って出てきます。
 私のように、前立腺を大きく切除した患者には時折この血餅のための尿閉が起きると説明されていたのでヒヤリとすることがありますが、よほど大きな血の塊でもない限りは大丈夫のようです。
 部屋は基本的に各室個室です(掲載写真)。TVがありますが、面白い番組もないのでニュース以外はあまり見ませんでしたね。スマホでYou Tubeの音楽を聴いて(見て)いました。カラヤン指揮のブラームス「交響曲1番」や、諏訪内晶子が演奏しているベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」、バッハの「シャコンヌ」の演奏者ごとの聞き比べなど、日頃ゆっくり聞けないようなものを時間がたっぷりあるので楽しんでいました。
 私がクラシック音楽を聴くなど意外だと思われる方もいるでしょうが、今でこそ聞く機会が減りましたが、生活のどこかでクラシック音楽が流れているのが常だったんですよ。
▼4日目…朝一番の尿の採取、採血などの検査を受け、一定量の尿がたまったところで尿流量の測定をしました。その後、持田院長とご対面です。今日は、何事も起きなければ退院の予定です。昼食を食べ、午後に院長の話がありました。
 尿流量は「20代」の勢いで、患部のエコー検査に異常は認められず、無事に退院となりました。血液検査は2週間後に来院した折りに説明があると思われます。尿漏れはしばらく続きます。括約筋がさぼっていた分、リハビリをしなければなりませんね。患部の傷が完治するのに3ヶ月はかかるようですから、その期間くらいは静かに生活をしようと思います。
 日々、丁寧に対応して頂いた『西南泌尿器科クリニック』のスタッフの皆さんに感謝申し上げます。また、毎日、着替えなどを届けてくれた妻に感謝致します。さらに、愛犬「団十郎」を預かってくれた姪にも感謝します。
 帰りは、TAXIを使ってと妻に言われましたが、バスとJRを使って普通に帰宅しました。

 帰宅した夜、犬と遊ぶ時にちょっと油断をして動き過ぎたのか、尿が赤ワインのような血尿になりました。「しまった!」と思いましたが、次の日の昼頃には少しうすくなりホッ!5日目の夜には大きめの血餅が出て、その後は問題なく過ぎています。退院1週間が過ぎた今は、尿もれも少しずつ解消されつつあります。尿の色も通常に戻りました。まだ、静穏な日々を心がけなければなりませんが、一安心しているところです。(完)

「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.4」

2  手術台に乗ってからのことは、簡単ですが5月12日にも記しています。
■(4)術後の経過
▼1日目…手術は、内視鏡で見ながらレーザーを当てて前立腺の内核をくり抜くように切除されたようです。切除された組織は一旦膀胱へ移動させ、細かくして尿道から外へと運ばれたと思われます。この間は眠らされているのでまったく覚えがありません。
 取り出した組織は、病理検査に回され、異常がないかどうか判断されます。一般的に癌細胞は前立腺の外核にできることが多いのですが、内核に隠れていることもあるとか。病理検査の結果は後日聞くことになります。
 2時間の施術の後、麻酔が切れて意識が戻りますが、脊髄への硬膜外麻酔が施されているので痛みは感じません。有り難い!
 今までの経験から、尿道に入れられるカテーテルによる不快感は覚悟していました。違和感だけでなく、カテーテルと尿道が触れることで出血が起きます。また、ある程度大きな直径の内視鏡が無理矢理尿道に入ったので、裂傷や擦り傷があるのかも知れません。
 しかし、看護士さんによって、実に丁寧にカテーテルの管がテープやバンドで固定されています。カテーテルが動かないので痛みは和らぎます。また、尿道とカテーテルの隙間から出血がありますが、これまた丁寧にガーゼが陰茎に巻かれています。このような丁寧な処置は『西南泌尿器科クリニック』が初めての経験でした。ひどい病院では、固定されずにカテーテルの管が尿道からブラリと下げられているだけでした。これでは辛いのですよ。
 その晩は、カテーテルの管から尿が排尿バッグに自然に排出されています。どのような色をしているかは見ることができませんでしたが、血尿だったでしょう。

▼2日目…朝起きて、指示に従い、回復室から歩いて支柱台をガラガラ押しながら病室へと移動しました。案の定、排尿は赤みを帯びています。今日一日はまだ尿道カテーテルは設置したままです。何の点滴か分かりませんが(多分リンゲル液)午前中は点滴が続いていました。朝食は病室だったかな?昼食から食堂で食べたように思います。その間に点滴が終わり、点滴用の針は抜かれました。また、硬膜外麻酔も午前中に取り除かれたので腰がスッキリしました。
 抗生物質などの内用薬が処方され、毎食後に飲みます。鎮痛薬を飲むので痛みを我慢することはありません。自由度がずいぶん増しました。そこでタバコを外で一服!これはお奨めできませんが(笑)。
 傷口の痛みはありません。前立腺には神経がないのかと思うほどでした。

 従来、日本の医学は術後の鎮痛剤の投与に消極的だったように思います。そのため、患者は痛みに耐えなければなりませんでした。痛みは不安を呼び起こします。憂鬱な気分になります。陰鬱な気分では元気がでません。元気がでなければ回復してやろうという気力がでないのです。
 私は過去に入院や手術の経験はありません。しかし、妻などの入院の様子を見ていておかしいのではないかと思っていました。患者の痛みや苦痛はなるべく緩和すべきで、患者の気分を前向きにして治癒力を高めるべきだと思うのです。それが医療でしょう。患者に苦痛を耐えさせるのが医療ではないはずです。
 本で読んだアメリカ医療のあり方は、痛みの緩和をして患者に安心感を与えることが主流でした。現在数十年遅れて日本の医療も変わり始めたのならば嬉しいことです。この点から言っても『西南泌尿器科クリニック』を選択したことは正解だったと思っています。(つづく)

「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.3」

Photo  ネット検索をすると「手術体験記」のような記事がいくつも見つかります。詳しく書いておられますねぇ。それに引き替え私の記事はザツです(笑)。

■(3)手術前にうけた諸検査
1)自覚症状…尿の出方が細ってきて、排尿に時間を要するようになります。また、トイレを汚しやすくなりますのでここ数年は便座に座って用を足すようにしていました。
 日にもよりますが、残尿感が強く出る日もありました。そんな日は30分毎にトイレに行きたくなる気分です。所謂、頻尿ですね。しかも、逼迫する(尿意を我慢できない状態になる)ことも多くありました。ただ、それもそのうちに何とか直っています。
 一番気にしていたのは、車で外出する時にトイレ休憩を常に頭に置いておかねばならないことでした。
 症状を自覚し始めた頃は、アルコールや風邪薬の飲用が前立腺に悪い作用をするとは知りませんでした。晩酌の習慣がないので、内服薬(ハルナール)だけで10年近く持たせることができたのかも知れませんね。ただし、アレルギー性鼻炎があったため、鼻炎の薬の服用が尿閉を誘発した可能性は高いです。
 でも、よく言われるように夜間の頻尿は何故かありませんでした。何故か朝まで熟睡できました。この辺が個人によって随分違うところですね。私のようにPSA値13.3でも日常生活を過ごせたのに、PSA値5程度で手術をしないといけない人もいるようですから。

2)いくつかの病院で経験した検査はつぎのようなものです。
 『西南泌尿器科クリニック』を加えると、かかった病院は6カ所になります。それらの病院で受けた検査についてざっと振り返ってみます。
触診…もっとも簡便な検査。医師が指を肛門から差し入れて、直腸から前立腺の大きさや固さなどを調べます。簡便ですが、違和感は強く”簡便→勘弁して!”って感じです(笑)。
膀胱(内視)鏡検査…尿道から内視鏡を入れ、尿道の狭窄度合いなどをみながら膀胱へと観察します。内視鏡の径はどれ位か分かりませんが、違和感を伴います。そのため、事前に尿道にゼリー状の麻酔薬を入れて軽く麻痺させてから検査を行います。
超音波検査
 超音波による検査は2種類受けました。
 1つは下腹部から膀胱や前立腺の様子を調べるものです。前立腺の大きさや残尿量などを調べます。内科などで一般的に行うエコー検査です。
 2つ目は、直腸に入れたプローブ(探査棒)から超音波を当てて映像を撮影するものです。これは少々苦痛を伴います。プローブを使用する装置も2種類を経験しました。1つは穴の空いた椅子に座し、その穴の下からプローブが上昇して肛門に挿入される装置でした。何やら拷問でも受けている気分になりましたね(笑)。この椅子式は2つの病院で経験しました。
 この検査で直腸深くプローブが挿入されると、患者はかなり苦痛を感じます。苦痛のために腰を浮かした時に検査技師が言った一言に切れそうになったことがあります。
「我慢してください!○cmまで入れないとよく分からないと言われるんですよ!」
 この弁は何を言っているかお分かりでしょうか?私は2つの点で頭に来たのです。1つは、直腸の長さには個人差があり一律に○cmなどと決められないということ。2つ目は、検査技師が自分の立場しか考えていないということです。誰のための検査なのでしょうか?患者の意志や苦痛はどうでもいいのですか?自分の都合にすり替えているこの検査技師には呆れました!さすがに大声で怒鳴ることは止めましたが「こりゃ、ダメだ」と思いましたね。
 もう1つは、プローブを直腸に挿入するのは同じですが、医師が自分の手を使って診たいところを探しながら映像を撮るものでした。これは椅子式よりは苦痛が少ないですが、グリグリ回されますからしんどいのはしんどいです。それに妊婦がお産をする時のような格好ですから若干恥ずかしいです(笑)。共に同じ病院での検査ですから、検査方法が改良されたのでしょうかね?

生検…前立腺に細い針状の器具を刺して組織を抜き取り、癌細胞の有無などを調べます。地質検査のボーリングの原理と同じです。管の中に層をなした土砂が観察されますよね。それを前立腺に対して行う訳です。取り出した組織は病理検査に回されます。
 針は10数本突き立てます。検査は殆ど局部麻酔で済みます。とはいえ、麻酔が覚めてくる時の感覚は気分のよいものではありません。痛みが直腸に近いので”排便と排尿”が同時にやってくるような感じで不快でした。尿にはしばらく血が混じります。当然尿道にバルーン・カテーテルが挿入されます。
  この検査でも痛い目にあったことがあります。麻酔が不十分で、検査の途中ですぐに麻酔が切れたのですよ!まあ、我慢するしかしかない状況ですから最後までやりましたが大変でした(笑)。3回生検を経験しましたが、この2回目はたまらない思い出ですね。
 針を刺して組織を採る時に「バチン」という大きな音とショックを感じます。3回目の生検では眠らされていてよく覚えていませんでした。
 生検は、外部から前立腺に針を刺すやり方と、直腸から前立腺へ針を刺すやり方の2通りがあるようです。多分、私は両方を経験したと思います。幸い癌細胞は検出されませんでした。癌細胞があれば前立腺癌で、この場合は手術の方法が異なり、開腹手術で前立腺の全摘出になります。

  上に記した検査は、すべて手術に向けての検査という訳ではありません。症状を判断するために行われたものがほとんどです。次に、手術に向けての検査を記してみます。

尿流量検査…これは前立腺の尿路への圧迫度合いや、膀胱の機能を調べるためのもので、前立腺肥大のレベルを計る要素の1つです。検査は必ずしも術前という訳ではありません。施術から4日目にこの検査を再度受けた時、排出経過のグラフを見て「20代になりましたね!」と持田院長が笑いながら説明されたのは印象的でした。確かに、手術の前後での排尿の”一気度”が格段に改善されたのには感動しましたよ(笑)!
 検査は、膀胱に尿が多くたまったところで排出し、その排出量が時間と共にどのように変化するかを調べるもので、普通、苦痛はありません。また、このグラフのようすから膀胱の状態も推測できます。
 ”普通”と記しましたが、尿道閉塞の強い人にとっては、膀胱に尿がたまるほど出にくくなりますから少々大変かも知れませんね。私はこの検査を受けた日は排尿のコンディションが悪く、病院を出る前に残尿感が強く、尿道カテーテルで排出してもらいました。小一時間かけて自宅にたどり着くまでに尿閉を起こす可能性があると思ったからです。これが人生3度目の尿道カテーテル使用での排尿でした。
 前立腺が肥大すると、排尿のために膀胱に無理がかかり、機能が低下してしまっている例があるそうです。さらに悪化すれば腎臓へも悪影響が生じます。排尿時に膀胱が収縮しても、尿道に行かずに輸尿管を尿が逆流して腎臓に向かうようなことが起きるのでしょうか。私も何度か腰の背中側に違和感を覚えることがありました。まさに腎臓の位置です。
 膀胱の機能が低下してしまっていれば、せっかく前立腺肥大が治っても排尿に支障をきたすことになるそうです。私の場合、膀胱が少しサボり気味になっていました。

膀胱機能検査…⑤と関連して、膀胱の機能を直接調べる検査も受けました。カテーテルを尿道から膀胱に入れ、生理食塩水をためていき、どの程度たまったら尿意を感じるか、また、排出後の残尿量がどれくらいなのかなどを調べます。想像していたより苦痛はありませんでした。膀胱の収縮機能の状況が分かります。

MRI検査…「核磁気共鳴画像法」と言われるものです。台にきつくバンドで固定され、強い磁場を発生させる筒の中に入っていきながら検査を受けます。前立腺を断層写真として連続して映し出します。これで立体的な様子がわかります。術前には欠かせない検査です。少々うるさい音がしますし、閉所恐怖症の人には不向きですが詳細な情報を得るには必須です。前立腺の検査では、ある程度尿がたまっていることが要件でした。時間と共に尿が加熱されて、膀胱が熱くなるのが分かります。

心電図・肺活量検査・血液検査・血圧測定…手術時の、主に麻酔への対応のためなのでしょうか、通常これらは必ず行われる検査です。
 特に問題がなければいよいよ手術台へとあがる訳です。

 最近の医学的な検査や手術は、患者の苦痛を緩和する配慮が進んでいる印象です。ただ、これは病院により差があると思います。大きな組織集団では、病院に限らず柔軟性に欠けるものです。色々な考えを持つ人々をまとめるためにパターン化が進み、それに伴って処理が画一的になります。効率的ではありますが、個人個人抱える問題が異なる患者にとっては決して優しい対応にはなりません。
 大学病院での例ですが、検査入院をしていたとき、枕が違うために頭痛がしたので頭痛薬を医師に頼むと拒絶されました。どうやら、鎮痛剤を処方すると自分が担当した処置内容にケチをつけられると心配しているのです。結局、自分の立場を優先しているのですね。これが有名大学病院の現実なんです。
 さらに述べれば、医師は患者にどのような検査や手術をするかに興味はあっても、患者のその後の苦痛には興味がないことが多いということです。
「切ったり、焼いたりしたんだから痛いのは当たり前だろう」という感覚ではないかと疑います。医学的興味は「自分がどのような手だてをとれば、その対象疾患がどうなるか」だけなのではと感じます。もっとも、次から次へと新しい状況の患者に対応しなければならないので「後は看護士におまかせ」となるのかも知れませんが、仁術にはほど遠い感覚の”勘違い”医師もまだまだ多いと思いますね。
 今回、手術を担当して頂いた『西南泌尿器科クリニック』は、専門医として持田院長が一人で責任を負うシステムなので、以上のような心配は杞憂だったことは強調しておきます。(つづく)

掲載写真はホルミウム・レーザー装置です。

「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.2」

Holep  「前立腺肥大」は、50代の男性で40~50%、80代では80%程度の方に症状が現れると言われています。遺伝的要素もあるのでしょうか、私の父が苦しんでいましたし、4人兄弟のうち3人に自覚症状が現れています。人種的には、黒人・白人の順で多いのですが、近年は食生活や生活習慣の欧米化によって日本人の比率も高くなっていると言われています。
 肥大の原因については諸説ありますが、ホルモンの影響は確実にあるようですね。前立腺は、加齢と共に「肥大」か「萎縮」の二つに分かれるのですが、近年は「肥大」の傾向が顕著と言うことなのでしょう。

■(1)入院と施術
 手術当日、5月7日は、午前10時に「西南泌尿器科クリニック」に友人に車で送ってもらいました。午前中に浣腸など術前の準備があります。手術は、朝食、昼食抜きで午後3時位から行われました。
 手術は、腰椎麻酔と術後のペイン・コントロールに硬膜外麻酔が施されたようです。腰椎麻酔の後、酸素マスクをかぶせられたところですぐに意識は飛んでいきました。点滴で麻酔薬が投与されたのでしょう。
 しかし、後から看護士さんから聞いた話では、何やら本ブログの話しや、生検のことなどを麻酔下でしゃべっていたようです。私はまったく記憶にありません(汗)。妙なことを口走らずによかったなぁって感じです(冷汗&笑)。
 手術後、意識が戻ってきた時刻は分かりませんが、2時間程は経っていたでしょうか、妻と持田院長に声をかけられて目覚めました。
 その夜は回復室にて一晩を過ごします。水分補給の点滴をしながらもペイン・コントロールのお陰で痛みはまったく感じません。これは有り難いことでした。ただ、腰が痛くて、不自由ながら寝返りを何度も打っていました。夜10時頃に食欲があれば食事をして良いとのことでしたから”遅い夕食”をとりました。完食です。それ以後もすべて食事は完食でした。
 これも後から聞いた話ですが、切除した前立腺は妻曰く”魚肉ソーセージ”のようだったと表現しています。私は結局見ていません。見たかったなあ。

■(2)どんな手術だったのか。
 原三信病院で説明を受けたのは、HoLAP(ホルミウムレーザー前立腺蒸散術)という、尿Holep_2 道を確保するために尿管に張り出した前立腺部分をレーザーで蒸散させる手術でした。これだと前立腺が再び肥大してくれば、また排尿障害が起きるのではないかと疑問に思いますね。
 そこで
 私「ある程度前立腺を取り除くことはできないのか?」
と質問をぶつけると
 原三信の医師「可能だが、うちの病院ではできない。ご希望ならば『西南泌尿器科クリニック』の持田先生に紹介状を書きます」
と言われて今回の運びになった次第です。
 持田院長を訪ねたのは4月16日でした。そこで説明されたのがHoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術)というものでした。HoLEPは、例えればみかんの皮を残して、中身をくり抜くような手術です。
 前立腺がそれほど大きくなければHoLAP(前立腺蒸散術)で十分なんでしょうが、まだ64歳で再発の可能性がありますし、再度手術というのは避けたかったのです。そこでHoLEP(前立腺核出術)を選択することにしたのです。
 なお、参考のために図解を掲載致しますが、TURPとは経尿道的前立腺切除術のことで、前立腺手術の標準的術式で電気メスを用いて前立腺腫切除します。持田院長はHoLEP(前立腺核出術)をすでに1000例以上実施されていて、その施術を指導する立場におられます。
 以上3つの施術は、尿道から内視鏡を入れて行う手術です。長短については詳しく記載しませんが、HoLEPは出血が少なく、患者の負担を軽減し、回復の時間も短期間ですむようです。(つづく)

2017年11月
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