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「コンデジで、ネガをデジタル化してみた」

059  今でこそカメラの大半はデジタル・カメラですが、”デジカメ”が庶民のものなったのはせいぜいここ10~20年の間です。005それまでは、カメラと言えばフィルムを使うのが当たり前でした。
 デジカメの普及は、パソコンの普及が前提となります。つまり、 PCの普及がデジカメの普及と低価格化を実現し、現在の盛況に至ったということです。また、日本では携帯電話に付随したカメラの発達が、デジタル化を加速させた一因でもあったでしょう。
 しかしながら、私の年代の人間にとっては圧倒的にフィルムに親しみましたから、ネガが大量に手元に残ることになりました。それを何とか整理したいと思っている 方は多いようです。「フィルム・スキャナー」が5千円から1,2万円でありますが、私の古いフィルム6×6版(ブローニー版)では使えなかったり、製品の評価が割れていましたので、ここはひとつお手製でデジタ ル化を試してみようと思いました。

1.デジタル化の原理:町のフォトショップでデジタル化のサービスがありますが、出来るだけ004お金をかけたくないので自作をしました。それに不要な映像までデジタル化しても意味がありません046から。
 原理は、プロ用の高額なスキャナー(バックライト付きのフラットヘッド式スキャナー)を使わずに、自分のコンパクト・デジカメのマクロ撮影を利用して直接ネガを撮影する方法をとりました。これは、5000円から1万程度の廉価なフィルム・スキャナーと同じ原理です。そのデータをPCに取り込む、映像処理(ネガ・ポジ反転など)をして終了です。

2.自作の撮影用ボックスの試作:適当な箱を使い、片面にカメラのレンズ006が入る穴を開 け、反対側にフィルムを送るフォルダーを貼り付けました。取りあえず試すための箱ですからホッチキス止めや、テープ、ボンドで止めてあります。私のカメラのマクロの最短距離は約6センチでしたから、それを参考に箱を作りました。位置を微妙にずらす必要があるので、最初からきちんとボンドで固定などはしていません。ネガを挟んで滑らせるためのフィルム・ホルダーには、クリア・ファイルに窓を開けて使いました。

021_2 3.撮影結:撮影は、普通通りのカメラの操作ですから問題なくできます。しかし、PC に取り込んだ映像を見ると、どうも周辺部がぼやけているようです。ネガの反りが原因ではなく、マクロで撮影する時のレンズの球面収差の影響のようです。これを避けるためには画面いっぱいに拡大しながら撮影するのではなく、最初から周辺をトリミングで取り除くつもりで撮影した方が良いようです。
 問題は、PCへ取り込んで画像ソフトで反転させた時のカラーの発色の仕方でした。

結論から言いましょう。
 「ネガをデジタル化しても、”劣化したネガ”以上の画像は得られません!」

 私は、このデジタル化で撮影当時にプリント化したような鮮明な画像が得られると期待007 していました。しかし、それは無理なことが分かりました。
 写真のプリント(ネガを元に焼き付けた写真)は、小西六(現コニカ)が”百年プリント”と銘打っていたように、長期間色褪ることがなく綺麗な状態を保ちます。しかし、カラーのネガは、本来長期間保存して利用するようには作られていないようです。ネガは、最終的なポジのプリントを作るための道具にしか過ぎません。だから、プリントが出来上がればネガの使命は終わっているのですね。また、現像ラボなどで集中して現像するようになったので、効率化を図020_2るために十分に定着(現像を停止させて固定するための作業)が行われていずに、ゆっくりと感光していったり、変質していると考えられます。
 私が今回取り出してきたのは、古くは30年ほど前のネガです。30年もの間、当初の状態が保たれると期待する方が間違っているでしょう!写真は化学反応の産物です。長時間に、何らかの影響を受けてしまうのも無理からぬことです。その結果、画像のコントラストがなくなり、色が全体的に青みを帯びてきます。

 まあ、それでも何とか、少しでも綺麗にする努力はしましたよ。写真を撮る場合の「ホワイトバランス」がそれです。
 カラーフィルムの、何も写っていない部分(オレンジ色の部分)をファインダーに入れて、ホワイトバランスのマニュアル操作で設定します。つまり、オレンジ色を白と認識させる訳です。これが狂うと正常な色バランスになりません。
 しかし、これが正しく行われても、古くなって色バランスが崩れた画像は、画像ソフトを使って修正しようとしても限界を越えていて無理ですね!無理して色修正をしていくと訳が分からなくなってしまいますよ(笑)。全体的に黄色い画像はその例です。ネガ反転前が青色で、反転させて得た画像をホワイトバランスで修正したものが3枚目の画像です。しかし、良好なネガであれば15年前の「ボタンの花」が綺麗に再現されました。

 ちなみに、私が使ったコンデジは「CASIO EXILIM EX-Z3」(334万画素)で、画像処理ソフトは「花子フォトレタッチ3」を使いました。画像ソフトは「Adobe Photoshop」がよく使われているようですが、私は手持ちがなく、「花子フォトレタッチ3」が使い慣れているので使ったまでです。

 写真の修正・調整は、一応取り込んでデジタル化しておけば後からでもできます。まずは、懐かしい画像を眺めながら、ネガのデジタル化をされてはいかがでしょうか?その参考になれば幸いです。

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