« 「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.2」 | トップページ | 「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.4」 »

「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.3」

Photo  ネット検索をすると「手術体験記」のような記事がいくつも見つかります。詳しく書いておられますねぇ。それに引き替え私の記事はザツです(笑)。

■(3)手術前にうけた諸検査
1)自覚症状…尿の出方が細ってきて、排尿に時間を要するようになります。また、トイレを汚しやすくなりますのでここ数年は便座に座って用を足すようにしていました。
 日にもよりますが、残尿感が強く出る日もありました。そんな日は30分毎にトイレに行きたくなる気分です。所謂、頻尿ですね。しかも、逼迫する(尿意を我慢できない状態になる)ことも多くありました。ただ、それもそのうちに何とか直っています。
 一番気にしていたのは、車で外出する時にトイレ休憩を常に頭に置いておかねばならないことでした。
 症状を自覚し始めた頃は、アルコールや風邪薬の飲用が前立腺に悪い作用をするとは知りませんでした。晩酌の習慣がないので、内服薬(ハルナール)だけで10年近く持たせることができたのかも知れませんね。ただし、アレルギー性鼻炎があったため、鼻炎の薬の服用が尿閉を誘発した可能性は高いです。
 でも、よく言われるように夜間の頻尿は何故かありませんでした。何故か朝まで熟睡できました。この辺が個人によって随分違うところですね。私のようにPSA値13.3でも日常生活を過ごせたのに、PSA値5程度で手術をしないといけない人もいるようですから。

2)いくつかの病院で経験した検査はつぎのようなものです。
 『西南泌尿器科クリニック』を加えると、かかった病院は6カ所になります。それらの病院で受けた検査についてざっと振り返ってみます。
触診…もっとも簡便な検査。医師が指を肛門から差し入れて、直腸から前立腺の大きさや固さなどを調べます。簡便ですが、違和感は強く”簡便→勘弁して!”って感じです(笑)。
膀胱(内視)鏡検査…尿道から内視鏡を入れ、尿道の狭窄度合いなどをみながら膀胱へと観察します。内視鏡の径はどれ位か分かりませんが、違和感を伴います。そのため、事前に尿道にゼリー状の麻酔薬を入れて軽く麻痺させてから検査を行います。
超音波検査
 超音波による検査は2種類受けました。
 1つは下腹部から膀胱や前立腺の様子を調べるものです。前立腺の大きさや残尿量などを調べます。内科などで一般的に行うエコー検査です。
 2つ目は、直腸に入れたプローブ(探査棒)から超音波を当てて映像を撮影するものです。これは少々苦痛を伴います。プローブを使用する装置も2種類を経験しました。1つは穴の空いた椅子に座し、その穴の下からプローブが上昇して肛門に挿入される装置でした。何やら拷問でも受けている気分になりましたね(笑)。この椅子式は2つの病院で経験しました。
 この検査で直腸深くプローブが挿入されると、患者はかなり苦痛を感じます。苦痛のために腰を浮かした時に検査技師が言った一言に切れそうになったことがあります。
「我慢してください!○cmまで入れないとよく分からないと言われるんですよ!」
 この弁は何を言っているかお分かりでしょうか?私は2つの点で頭に来たのです。1つは、直腸の長さには個人差があり一律に○cmなどと決められないということ。2つ目は、検査技師が自分の立場しか考えていないということです。誰のための検査なのでしょうか?患者の意志や苦痛はどうでもいいのですか?自分の都合にすり替えているこの検査技師には呆れました!さすがに大声で怒鳴ることは止めましたが「こりゃ、ダメだ」と思いましたね。
 もう1つは、プローブを直腸に挿入するのは同じですが、医師が自分の手を使って診たいところを探しながら映像を撮るものでした。これは椅子式よりは苦痛が少ないですが、グリグリ回されますからしんどいのはしんどいです。それに妊婦がお産をする時のような格好ですから若干恥ずかしいです(笑)。共に同じ病院での検査ですから、検査方法が改良されたのでしょうかね?

生検…前立腺に細い針状の器具を刺して組織を抜き取り、癌細胞の有無などを調べます。地質検査のボーリングの原理と同じです。管の中に層をなした土砂が観察されますよね。それを前立腺に対して行う訳です。取り出した組織は病理検査に回されます。
 針は10数本突き立てます。検査は殆ど局部麻酔で済みます。とはいえ、麻酔が覚めてくる時の感覚は気分のよいものではありません。痛みが直腸に近いので”排便と排尿”が同時にやってくるような感じで不快でした。尿にはしばらく血が混じります。当然尿道にバルーン・カテーテルが挿入されます。
  この検査でも痛い目にあったことがあります。麻酔が不十分で、検査の途中ですぐに麻酔が切れたのですよ!まあ、我慢するしかしかない状況ですから最後までやりましたが大変でした(笑)。3回生検を経験しましたが、この2回目はたまらない思い出ですね。
 針を刺して組織を採る時に「バチン」という大きな音とショックを感じます。3回目の生検では眠らされていてよく覚えていませんでした。
 生検は、外部から前立腺に針を刺すやり方と、直腸から前立腺へ針を刺すやり方の2通りがあるようです。多分、私は両方を経験したと思います。幸い癌細胞は検出されませんでした。癌細胞があれば前立腺癌で、この場合は手術の方法が異なり、開腹手術で前立腺の全摘出になります。

  上に記した検査は、すべて手術に向けての検査という訳ではありません。症状を判断するために行われたものがほとんどです。次に、手術に向けての検査を記してみます。

尿流量検査…これは前立腺の尿路への圧迫度合いや、膀胱の機能を調べるためのもので、前立腺肥大のレベルを計る要素の1つです。検査は必ずしも術前という訳ではありません。施術から4日目にこの検査を再度受けた時、排出経過のグラフを見て「20代になりましたね!」と持田院長が笑いながら説明されたのは印象的でした。確かに、手術の前後での排尿の”一気度”が格段に改善されたのには感動しましたよ(笑)!
 検査は、膀胱に尿が多くたまったところで排出し、その排出量が時間と共にどのように変化するかを調べるもので、普通、苦痛はありません。また、このグラフのようすから膀胱の状態も推測できます。
 ”普通”と記しましたが、尿道閉塞の強い人にとっては、膀胱に尿がたまるほど出にくくなりますから少々大変かも知れませんね。私はこの検査を受けた日は排尿のコンディションが悪く、病院を出る前に残尿感が強く、尿道カテーテルで排出してもらいました。小一時間かけて自宅にたどり着くまでに尿閉を起こす可能性があると思ったからです。これが人生3度目の尿道カテーテル使用での排尿でした。
 前立腺が肥大すると、排尿のために膀胱に無理がかかり、機能が低下してしまっている例があるそうです。さらに悪化すれば腎臓へも悪影響が生じます。排尿時に膀胱が収縮しても、尿道に行かずに輸尿管を尿が逆流して腎臓に向かうようなことが起きるのでしょうか。私も何度か腰の背中側に違和感を覚えることがありました。まさに腎臓の位置です。
 膀胱の機能が低下してしまっていれば、せっかく前立腺肥大が治っても排尿に支障をきたすことになるそうです。私の場合、膀胱が少しサボり気味になっていました。

膀胱機能検査…⑤と関連して、膀胱の機能を直接調べる検査も受けました。カテーテルを尿道から膀胱に入れ、生理食塩水をためていき、どの程度たまったら尿意を感じるか、また、排出後の残尿量がどれくらいなのかなどを調べます。想像していたより苦痛はありませんでした。膀胱の収縮機能の状況が分かります。

MRI検査…「核磁気共鳴画像法」と言われるものです。台にきつくバンドで固定され、強い磁場を発生させる筒の中に入っていきながら検査を受けます。前立腺を断層写真として連続して映し出します。これで立体的な様子がわかります。術前には欠かせない検査です。少々うるさい音がしますし、閉所恐怖症の人には不向きですが詳細な情報を得るには必須です。前立腺の検査では、ある程度尿がたまっていることが要件でした。時間と共に尿が加熱されて、膀胱が熱くなるのが分かります。

心電図・肺活量検査・血液検査・血圧測定…手術時の、主に麻酔への対応のためなのでしょうか、通常これらは必ず行われる検査です。
 特に問題がなければいよいよ手術台へとあがる訳です。

 最近の医学的な検査や手術は、患者の苦痛を緩和する配慮が進んでいる印象です。ただ、これは病院により差があると思います。大きな組織集団では、病院に限らず柔軟性に欠けるものです。色々な考えを持つ人々をまとめるためにパターン化が進み、それに伴って処理が画一的になります。効率的ではありますが、個人個人抱える問題が異なる患者にとっては決して優しい対応にはなりません。
 大学病院での例ですが、検査入院をしていたとき、枕が違うために頭痛がしたので頭痛薬を医師に頼むと拒絶されました。どうやら、鎮痛剤を処方すると自分が担当した処置内容にケチをつけられると心配しているのです。結局、自分の立場を優先しているのですね。これが有名大学病院の現実なんです。
 さらに述べれば、医師は患者にどのような検査や手術をするかに興味はあっても、患者のその後の苦痛には興味がないことが多いということです。
「切ったり、焼いたりしたんだから痛いのは当たり前だろう」という感覚ではないかと疑います。医学的興味は「自分がどのような手だてをとれば、その対象疾患がどうなるか」だけなのではと感じます。もっとも、次から次へと新しい状況の患者に対応しなければならないので「後は看護士におまかせ」となるのかも知れませんが、仁術にはほど遠い感覚の”勘違い”医師もまだまだ多いと思いますね。
 今回、手術を担当して頂いた『西南泌尿器科クリニック』は、専門医として持田院長が一人で責任を負うシステムなので、以上のような心配は杞憂だったことは強調しておきます。(つづく)

掲載写真はホルミウム・レーザー装置です。

« 「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.2」 | トップページ | 「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.4」 »

前立腺肥大つれづれ記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/150630/45274834

この記事へのトラックバック一覧です: 「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.3」:

« 「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.2」 | トップページ | 「前立腺肥大の手術を受けてきました!Part.4」 »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ