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「雨を汚したのは誰?」ジョーン・バエズ(楽譜)

Joan_baez  ハルジオンさんからのコメントにあった曲、ジョーン・バエズが1963年に出した「雨を汚したのは誰?」は、現在の東日本の原発事故を象徴しているようです。C.C.Rの「雨を見たかい」と同じように、反戦あるいは原水爆批判の歌として存在感を示しました。
 放射能の問題は、さかのぼること1954年に起きた「第五福竜丸事件」が注目を集めました。米国のビキニ環礁での水爆実験で被爆した延縄漁船「第五福竜丸」の乗組員の一人が半年後に肝炎で死亡します。原因は明らかに被爆(俗に言う”死の灰”による)でしたが、アメリカはそれを公には認めず、見舞金の形で収束を図ります。この乗組員の「原水爆による犠牲者は、私で最後にして欲しい」との遺言が、当時の日本国内に強烈な反核運動を起こすことになりました。
 このような痛ましい事件が、広島・長崎以外に日本で過去にあったのです。それを教訓にするはずの原子力発電所なのに・・・東電も政治家も官僚も一体何をやっているのでしょうか?!

 歌詞は

あたり一面に 小雨が降りそそぐ
その妙なる響きに 草は頭をもたげる
ほんの少しの雨 ほんの少しの雨
あの人たちは 雨に何をしたのだろうか

雨の中に立っていた 小さな男の子
優しい雨は 何年も降り続いた
いつか草は枯れ 男の子も消えた
とめどない涙の様に 雨は降り続く
あの人たちは 雨に何をしたのだろうか

そよ風が空から舞い降りてくる
風が通り過ぎるとき 木々の葉たちは会釈をする
そよ風の目には なぜか少し憂いがある
あの人たちは 雨に何をしたのだろうか
原題「What have they done to the rain?」

  と、原爆による放射能汚染の雨を唄っているかのようです。3番の歌詞中に「ある煙を伴ったそよ風」意訳で”そよ風の目には なぜか少し憂いがある”としている箇所は、いわゆる放射性降下物”死の灰”を連想させます。ジョーン・バエズは、父親(物理学者)の軍事産業への協力拒否などの影響を受けてか、強いメッセージ・ソングを発表し、世界から注目されるようになります。デビュー前のボブ・ディランを発掘したことでも知られていますね。
 その歌声は高く透明感のある声です。「ドナ・ドナ」を歌って世界的にヒットしたのが1961年、その時ビートルズはハンブルグでトニー・シェリダンと活動していました。そのような時代の中でジョーン・バエズの声が世界に響いたのでした。
■You Tube…「雨を汚したのは誰?」歌詞とイメージ映像です。
■楽譜と演奏について…ギターの音が不鮮明で分かりにくいですね。恐らくはスリー・フィンガーで弾いているでしょうから、低音だけをしっかり弾きながらアルペジオは自分なりに適当に弾かれてよいと思います。前半部の譜面は、とりあえずこんな風に弾いたら?というヒントとお考え下さい。

■楽譜をご希望の方は、本ブログの右側下方にある「プロフィール欄」をクリックして入り、「メール送信」でお知らせ下さい。また、本ブログの2011年1月17日:「楽譜を希望される方へ」をお読み下さい。

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外国のフォークなど」カテゴリの記事

コメント

ギターを弾きたかったのは彼女の歌を聞いたからでした。大学のキャンパスでもまだ殆どだれもギターを弾いていない頃、学校祭のとき学食で仲間3人とギター覚えたてでへたくさなままやっちゃいました。その後も腕はほとんど変わりませんが好きです。
久保山愛吉さんのことを知り、教師になって依頼、手に入れた広島長崎の被爆者の写真パネルを授業で使い、反原爆の姿勢を貫きました。原発など作らないで!人工的な物質を作り出して自然界に影響がないわけがないとずーーーーと思って反対していました。もう40年以上前になります。今あらたな動きがありますが、遅きに過ぎるのではないかという想いが顔をもたげてきます。
色々思い起こさせていただける記事でした。ありがとうございました。ドナドナ楽譜ありましたっけ?

middle60さんへ
コメントありがとうございます。
原子力エネルギーにつきましては、物理専攻の私はなるべく前向きに考えるべきだと思ってきました。問題はそれを操る人間の方だろうと思えてました。確かにその通りで、今回の事故もおおむね東電に係わる人間のエゴによる人災の色合いは濃厚ですね。
しかしながら、エネルギー行政や学者、電力関係に携わる人間のエゴを差し引いても、今回の事故より分かるのは、「原子の火」は人類の力量を超えた存在であり、まだ神の領域にとどめ置くべきものだと実感致しました。middle60さんの先見の明に頭が下がります。
電気エネルギーに依存しすぎている現代社会を見直すとともに、エネルギーは再生可能なFree Energyに移行すべきだと思います。

ところで、「ドナ・ドナ」ですが、楽譜はありません(冷汗)!

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